コマンドラインの操作
コマンドラインの操作を理解する際に、先ず、シェルとは何かと下図を理解しておくことが大切です。
◆ シェルとは
シェルとは、コマンドを解釈して実行するプログラムのこと。Linuxシステムの作業は端末で行いますが
Linuxシステムへのログイン時に端末ごとに入力するコマンドを解釈し実行するプログラム(シェル)が
動作し始めます。シェルはいくつかの種類があり、ユーザは好みに応じて実行するシェルを選択できます。
bashの場合、一般ユーザのプロンプトは $、rootユーザのプロンプトは # が表示されます。プロンプトはシェルにより異なる。
コマンドの仕組み
コマンドはプロンプトの後にコマンドを入力し、そのコマンドに対する「オプション」と「引数(ひきすう)」が与えられます。
オプション
オプションとはコマンドの動作を変更させるスイッチの役割をするもので、コマンドの後に「-(ハイフン)」と英数字で指定します。
引数(ひきすう)
引数とはコマンドに渡す値で、おもにコマンドによって処理する対象のファイルなどを指定します。
最初に覚えるコマンド
lsコマンド
ディレクトリの中のディレクトリやファイルを一覧表示する。
pwdコマンド
現在いるディレクトリ(カレントディレクトリ)の表示。
cdコマンド
使い方は、次のとおりだ。
$ cd ディレクトリ
ディレクトリを移動するには、これだけだ。
cdコマンドで最も意識したいのは、相対パスで指定するのか絶対パスで指定するのかの違いだ。
絶対パスで指定する場合は/で始まり、それ以外は相対パスだ。
相対パスで指定する場合は、現在、どのディレクトリで作業しているかも意識しなければならない。
cdコマンドは移動するだけなので、何かを間違えてもシステムに影響が出ることはない。積極的に移動して、慣れてしまおう。