5. Python

AI の環境構築はLinuxから

AIの勉強を始めると、AI の環境構築に手間取ることが多かった。

その原因は、AIのフレームワーク「Caffe」、ライブラリ「TensorFlow」、GPU(Graphics Processing Unit)の開発環境「CUDA」、Python環境「Anaconda」などのソフトが必要または推奨と1~2行程度で書かれているだけで、それらのインストール手順はそれぞれのサイトに記載されていたからだ。実際にそれらのサイトを見てみると、動かしたいAIソフトが利用しているLinuxのバージョンが違っていたり、多くの注意事項が書かれていたりする。その内容をすべて理解し、実際の動作環境に合わせてインストールしないと、AIソフトは動かない。

AIモデルの学習においては多くの演算処理が行われるため、“演算時間を短縮できるか”で開発の効率を左右します。そのため、高速演算処理が行えるGPU(Graphic Processor Unit)とプロセッサが必須となります。GPUを使用するためには大きく2つの方法があります。

・クラウドにあるGPUインスタンス (Colab制限あり無料、その他無制限有料)

・GPUカードが挿さったワークステーションやノートパソコンなど(無制限)

まずはPCでお試すことをお勧めします。AIの環境構築際は合わせてOSを選択する必要もあります。

OS

参考となる

WEBの情報量

GPUサポート

結論

Linux

(Ubuntu)

◎ 豊富

〇 有

最良の選択肢。GPU付きのWSで、本格的にAIを学び実践したい人は特に。

Windows

〇 そこそこ

〇 有

日常使いのPCや使い慣れた環境を使いたい人にとって最良だが、エラー遭遇時に不安が残る。

macOS

△ あまりなし

× 無

GPUを使う上では選択できない。CPU版であればOK。

現時点で、GPUを使ったAI開発を行うにはLinuxを選択するのが最良の選択といえます。

Linuxの初心者なら、まずLinuxの基本を勉強して、インストール手順は理解するようにしましょう。

 

参考のリンクを見ながら、RaspberryPiの顔認識システムを作って行きたい。

参考:

RaspberryPi+GoogleHome+Webカメラで顔認識でお出迎えしてくれるGoogleHomeを構築する